2015/08/21

能登半島 BIKEPACKING

Photo by Nobu Takagi

すでに一ヶ月前のことになるがbikepackingの旅で能登半島に行ってきた。bikepacking….我々が自転車?と思う方もいるかもしれないが
日本ではまだまだバイクツーリング→bikepackingの定義もあいまいな中、
ここ2、3年自転車SHOPの方々がこの新しい遊びを模索しているのをブログなどで見ながらも、やはり泊まることに関して僕らなりの提案ができそうだと常に感じていた。




BikePackingは普段ウルトラライトスタイルで山中に泊まり、歩いているからこそ表現できることが多いにあるアクティビティだと思う。
具体的には荷物を軽く、コンパクトにすることに長けているので漕ぎが圧倒的に楽だし
サバイバルスキルを持っていることでよりハードかつバリエーションに富んだ工程を楽しむことができる。最後に◯◯packing(ファストパッキング含む)というものに関しては気持ち的に登山出身者として負けられないような気もするし。



このような考えで自分の趣味であった里山をメインにたのしむダウンヒルMTB+野営を一昨年前から模索しはじめ、これは楽しいし広めたいなーと思っていたのだがよく考えるとMTB +里山+ステルスビバーク、という3つを首都圏付近でそのままおおっぴらに紹介するのはやはり昨今のMTB事情を鑑みるとタブーというか慎重にすすめなければと思う気持ちが強く、いままでおおっぴらに紹介できてこなかった経緯がある。


マナー含め遊び方が問われる里山ダウンヒルMTBスタイル。


上記の山中での遊びに対して日本はアメリカやヨーロッパよりも公道がどこまでも荒れず立派に伸びていて、道の駅やキャンプ場も豊富、スーパー銭湯は随所に点在。食料は途中で補給し放題ということでオンロードではあるがロードバイクツーリングの旅もある意味旅、バックパッキングと通じるものもあり山がフィールドではないがこのスタイルもやっぱりトライしたいと思うようになった。自分が思い浮かぶスタイルはシクロクロスのようなちょっと太いタイヤででたまには林道やパスハンティング的な遊びも絡めつつ砂浜や路面状況が悪い箇所も問題なくすすんでいけるチャリ旅。もちろんマウンテンバイクも自分のような下り重視の26インチオールマウンテンではなく29erなどの径が大きいものはロード上でも快適であろう。
自分は縁あってsurlyのCrossCheckに乗ることになったきっかけでこの春から大々的に7meshとapiduraというブランドを絡めながら”bikepacking”というカテゴリーをお店でも紹介するようになったのであった。


そしてこの度の夏の旅なわけだがのっけから高速のど真ん中で車がぶっ壊れるというアクシデントに見舞われたりして日程が短縮となり結局2泊3日の行程で初日は終始雨、夕方大雨ということで素直に民宿に泊まり二日目 100kmを超えるロングライド→キャンプという山あり谷ありの旅となった。



全体の行程のはこちら。
本当は能登の本当の先っぽにあるキャンプ場に泊まりたかったのだが
二日目しか晴れなかったので当初よりも小回りな行程にはなった。
1日目





メンバーは自分、コミネ、ノブさん(ALTRA)

初日は大雨、しかしシクロクロスはこんな砂浜のセクションもぐいぐいはいれて楽しい。
たまに公道うはずれて面白スポットを探す。
サドルパックはAPIDURA。シャツは全員もうしあわせたように7meshのS2Sシャツだった。
1日目は輪島の民宿で宿泊。全身づぶ濡れで足湯と民宿の洗濯乾燥機に助けられた。夕飯は輪島牛のステーキ。うまかった。
2日目


せっぷんトンネルここでキスをすると幸せになれるらしい。能登北部はNHK朝ドラの"まれ"とパワースポット推し。ちなみにこのNOBU.TAKAGIだが29erのシングルスピードMTBで参戦。全く問題なく峠の登りはチギられた。ギア選ぶ必要最初からななければ迷わないし漕ぐしかないもんねという名言残す。トルク強し。

途中でおしゃれカフェやパン屋さんなどで補給。ここのケーキセットは絶品だった。柚子アイスも食べた。


峠道も多くきついところは写真がのこってはいないがぐんぐん漕ぐ。登ったらその分下りがご褒美。
サンセットに間に合った。135kmの行程でキャンプ場到着。
蚊が多かったのでハンモックには寝れずビビィに滑り込んで寝た。
ビールで乾杯しダラダラ過ごしつつ心地よい疲れで就寝。3日目分の行程をはしったので最終日は車の場所まで戻るだけ。
朝風呂入って帰路に着いた。



Packingの内容は

■ハンドルパック(APIDURA HANDLEBAR PACK SMALL )
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ビビィサック(ORヘリウム) 
タープ(363equipment 57TARP)
ハンモック(ハミングバードシングルハンモック+ストラップセット) 
クッカー(EVERNEW600平形)
蚊取り線香調味料セット

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■フレームパック(APIDURA ROADFLAMEPACK S )
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焚き火台 SOLATITANIUMGEAR SUPERNATURE STOVE#1
パンクキット+携帯ポンプ+チューブ1本
レインウエア上下(OMM AEON JK 363equipment Grandseetskerts)
ヘッドランプ

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■サドルバック(APIDURA HANDLEBAR PACK SMALL )
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マット(KLYMIT OZON)←キルトとの組み合わせは背中から涼しい空気入って最高。
寝袋(QUMULUS QUILT150)
就寝時の着替えなどIBEXのメリノ上下
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あと個人的にpoint6のチャリ用靴下がナイスでした。



もし、あなたがウルトラライトスタイルで山に行っていて自転車ももっているならサドルバックなんてなくてもいいから一回チャリ旅にトライしてみてほしいと思う。行動範囲は歩くことの比にならないほど広いし荷物が軽いと峠道の登りも軽く小回りが利く。山をたのしみたいなら林道を見つけるのもいいだろう。登山口からはハイキングで頂上をとって戻ってきてもいい。海に入ってもいい。太いタイヤを履かせればダート道も強くないしガンガン攻めれる。泊まるところは砂浜でもキャンプ場でも山中でもOK。新しい冒険の入り口がそこにある。

個人的にはFASTPACKINGもBIKEPACKINGもウルトラライトスタイルで遊んでいるからこそ奥深く楽しめると思う。山を走るのも自転車を漕ぐのも自分はフラットで一緒の感覚で遊んでいる。


【OMM JAPAN 2023 KITAYATSUGATAKE】